
作業療法士1年目が転職するメリットとデメリットが知りたい。
転職する前にするべき事も教えてほしい。
こういった疑問を解決します。
この記事が参考になる人
✔️作業療法士1年目として働いていて転職を考えている人
✔️転職することによるメリット・デメリットが知りたい人
作業療法士では1年目であっても転職する人は珍しい事はなく、毎年人員の入れ替えが行われる病院もあるぐらいよくある出来事です。
作業療法士では転職をする人は年数が増えていくと離職率は高くなる傾向があり、以前勤めていた職場に顔を出しに行くとメンバーがほぼ入れ替わっているという事も珍しくありません。
作業療法士をしている人は転職に対しての知識は知っておくべきです。

この記事では作業療法士1年目が転職する事によるメリットとデメリット、転職をする前に確認するべき事項を知る事が出来ます。
事前に転職をするメリットやデメリットを知ることで無理な転職をして失敗する事を避けられ、必要なタイミングを逃す事なく転職をする事が出来ますよ。
本記事の内容
- 作業療法士1年目の人が転職するメリット・デメリットが分かる
- 転職前に確認する事項が分かる
本記事の信頼性
- 2010.4月に作業療法士免許取得。
- 回復期病院・急性期総合病院、訪問・通所リハビリ・介護老人保健施設での業務を経験。(転職歴2回)
- 現在はクリニックで仕事をしながらブログを書いています。
Contents
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転職するメリット
まずはメリットについて説明してします。
メリット
✔️自分のライフスタイルに合わせた仕事が出来る
✔️自分のやりたい分野で仕事が出来る
✔️仕事環境をリフレッシュできる
✔️新しい人間関係を築ける
1つずつ説明していきます。
自分のライフスタイルに合わせた仕事が出来る
初めて着いた職場の場合は、自分に合っていない職場でも気づかずに仕事を続けていて、知らずに消耗させられている事があります。
そのまま働き続ける事で、あなたの大切なプライベートの時間やあなたがやりたかった体験を失う事にも繋がります。
- 残業が多すぎる
- 有給休暇が自由に使えなくて辛い
- 通勤に時間がかかる
- やりたくないのに研究や学会発表を休日にさせられる
- 休日出勤を強いられる
これらのポイントが多く当てはまる場合は、その環境で無理をせずに転職をすることをおすすめします。
自分のライフスタイルにあった職場を選択することで、仕事をより楽しく取り組む事が可能になります。

自分のやりたい分野で仕事が出来る
初めて着いた就職先で仕事をしていると「なんかこんな事したい訳じゃないんだよな・・。」「もっと新しいことに触れたい」と思うことが増えてきます。
しかし、あなたの希望としていない分野で仕事を継続する事で、せっかくのあなたのスキルアップしたいと思えたチャンスを失う事になります。
転職をするべき人の特徴
- 明確な目標がある人
- チャレンジしたい分野がある人
このポイントに当てはまる人は、新しい環境での仕事を選択をする事をおすすめします。

仕事環境をリフレッシュできる
仕事に慣れてくると、徐々に毎日の業務がルーティンワークになりがちです。

「あー、毎日の仕事がだるいな〜」
「患者がこれでいいって言っているんだから、適当にやっておけばいいんだよ」
「とりあえずマッサージや電気やっておけばいいよ」
という様な声がある現場は実際に多く、初めて就職した先で周りに影響されてこの思考に染まってしまうと、その後の作業療法士としての本質である「患者へのリハビリを提供する」という事の価値を失ってしまう事になります。
あなたの作業療法士としてのモチベーションを奪いに来る人が多い環境は変えるべきです。
転職をする事で新しい仕事に触れる事ができれば、新しい目標を持てる様になるだけでなく新しいスキルを得られるきっかけも持つ事も可能です。
現在の職場で仕事のマンネリを感じている人が多い環境であれば転職を検討しましょう。

新しい人間環境を築く事ができる
厳しすぎる上司との関係や立ち回りの上手い同僚との人間関係によるストレスは誰しも経験があると思います。
人間関係による価値観の違いは、あなた自身の努力だけではどうしようも出来ないことであり、長期的なストレス環境に晒されることで、「うつ病」などの病気に繋がる事もあります。
しかし、転職をして新しい人間関係が築ける様になれるとストレス環境から抜け出せます。
新しい仕事環境で出会う人とは、あなたが触れてきていない新しい視点を持っている可能性もあり、今後のあなたの人生に大きなメリットを与える繋がりを得られる事もあります。


今までの職場で築いてきた大切な人間関係は、あなたの関わり方でいつでも繋がっている事は出来ます。
人間関係のストレスを抱えているのであれば、転職を考えてもいいかもしれません。

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転職するデメリット
次に転職するデメリットについて説明していきます。
デメリット
✔️給料はどこにいってもほとんど同じ
✔️一時的に減給になる
✔️入職時の書類関連がめんどくさい
✔️住宅ローンの審査が通らない、または借入額が少なくなる
1つずつ紹介します。
給料はどこにいってもほとんど同じ
こういった理由で転職を考えている人がいたら、考え直した方がいいです。
求人サイトや転職エージェントでは様々な職場の給与情報も掲載されていますが、各手当や退職金、有給数、福利厚生、残業代、賞与、職場環境を細かく確認すると、長期的に見た時には給料の差はあまりありません。
高給料の求人で働いたとしても、職場環境がめちゃくちゃブラック過ぎて長くは働けないという事もあるので、目先の給料だけで転職を考えるのはおすすめしません。

一時的に減給になる
新しい職場で仕事を始めるとはじめの半年間は研修期間扱いとなり、減給になる場合があります。
まだ1年目のうちだと貯金も多くは無いため結構キツい所です。職場にもよりますが、入職した年の初めのボーナスが満額もらえない場合もあり、満額の給料がもらえるまでは節約しながら働く事が求められます。
金銭時給が途切れることでその後の生活が厳しい場合は、無理に転職しようとせずに現在の職場で貯金を作ってから、改めてタイミングを作った方が良いです。
入職時の書類関連がめんどくさい
入職時にはたくさんの書類が必要になります。
入職時に必ず必要になる書類
- 年金手帳
- 雇用保険被保険者証
- 源泉徴収票
- 給与振込先届け書
- 健康保険被扶養者届書(扶養家族がいる人のみ)
- 扶養控除等申告書
企業によって入職時に必要になる書類
- 健康診断書
- 免許・資格証明書
- 成績証明書
- 雇用契約書
- 身元保証書
- 卒業証明書
- 入社承諾書
- 従業員調書
卒業した学校と就職先とが離れている場合は、卒業証明書や成績証明書を取り寄せる必要もあります。
この手続きをする程度で面倒臭いと思う場合は、まだ転職を考えない方がいいと思います。
あなたが本気で転職をしたいと思うのであれば、書類関係のめんどくささよりも新しい事にチャレンジできる事の方が優先順位が高くなるはずです。
一時的なめんどくささで転職を考えるのであれば、今の職場で出来るスキルアップを目指した方が有益です。
住宅ローンの審査が通らない、または借入額が少なくなる
仕事を始めてすぐに住宅ローンの利用を検討している場合は、転職はおすすめしません。
引用:国土交通省「令和元年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」より
こちらの図は国土交通省によるアンケート結果が示す金融機関の検査基準であり、住宅ローンは長期的に収入が安定している事が審査通過に必要となることがわかります。
今後、住宅の購入のために住宅ローンを検討している人の場合は、転職をすることで審査が通らずに家が買えない可能性があります。
万が一審査が通っても希望する金額が借りれなかったり、高金利で借りなければならなくなり、長期的なデメリットを作ることになります。どうしても転職をしたいのであれば、住宅ローン審査通過後にしましょう。

転職をする前に確認するべきポイント
転職をする前に以下のポイントを確認しましょう。
ポイント
- 転職する事で今の問題は解決出来るのか?
- 転職先に求めるものが明確にあるか。
- 今の職場での良い面と悪い面を見た上で転職を決めているか。
- しばらく減給状態になっても生活していける余裕はあるか。
これらの視点を確認した上でしっかりと転職をしたいと思える場合は、迷わずに行動をするべきです。
時間は有限です。
1日でも早めに行動をして、あなたの作業療法士としての可能性を広げましょう。
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まとめ
転職することによるメリット、デメリットと転職前に確認するべき事項を紹介しました。
おさらいしていきます。
作業療法士1年目が転職するメリットとデメリット
メリット
✔️自分のライフスタイルに合わせた仕事が出来る
✔️自分のやりたい分野で仕事が出来る
✔️仕事環境をリフレッシュできる
✔️新しい人間関係を築ける
デメリット
✔️給料はどこにいってもほとんど同じ
✔️一時的に減給になる
✔️入職時の書類関連がめんどくさい
✔️住宅ローンの審査が通らない、または借入額が少なくなる
転職をする前に確認をして失敗を避けましょう。
転職をする前に確認するべきポイント
- 転職する事で今の問題は解決出来るのか?
- 転職先に求めるものが明確にあるか。
- 今の職場での良い面と悪い面を見た上で転職を決めているか。
- しばらく減給状態になっても生活していける余裕はあるか。
作業療法士1年目は、今後のあなたの人生にとても大きな影響を与える重要は時期です。
転職をする事によりメリットやデメリットはありますが、あなたらしく働ける職場で仕事をする事がスキルアップしていく上ではとても大切です。
フレッシュで患者と真剣に向き合える作業療法士は、患者にとって心の支えとなります。

それでは!
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